「私って、◯◯な人だから or ◯◯じゃないですか~」が口癖の人の心理

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私って◯◯だから、が口癖の人

「私って几帳面な人だから」ということで過剰な整理整頓を強要してくる…

「私って不器用な人だから」と言われ、ちょっと難しい作業を押し付けられる…

「私って◯◯な人だから」というのは厄介な言葉です。

このような言葉には、自分は◯◯のようでありたいという願望周囲にもそれを認めてほしい(すでに◯◯であると思われたい)という心理が表れています。

自分の性格について周囲の同意を得ようと必死になるこの心理的傾向を自己認証フィードバックといいます。ちょっとめんどくさいこの人たちに対して、どのような対処法が有効なのでしょうか?

「私って◯◯な人だから」の実験

「私って◯◯な人だから」と頻繁に口にするのは、自分の性格について周囲の同意を得たい心理が表れています。この行動は自己認証フィードバックと呼ばれるもので、心理学的な実験でも証明されています。

とある大学の女子学生に対して、「自分は自己主張的かどうか」というアンケートを行ました。そして、「その結果のフィードバックが欲しいかどうか」を見極める実験をしました。

質問

  1. 自分が自己主張が強いか、控えめであるか?
  2. 自分の性格について聞かれるとき、どんな質問が良いか?
    (自己主張的な性格の質問と控え目な性格の質問)

結果

1つ目と2つ目の答えが連動する結果となりました。

  • 自己主張的な人→自己主張的項目の質問をしてほしい
  • 自己主張的でない人→控えめな性格の質問をしてほしい

あたりまえのように感じるかもしれませんが、そんなことはありません。たとえば、自分はお金持ちになる素質があるかどうかの質問だったら?性格的な傾向とはまた違った結果になるはずです。

結論

人は、自分の性格が確証できるような質問をされたいと思っている。そして、人から同意してもらい自分の性格について確証が欲しい。という傾向があることがわかりました。

みんなイラッとしている。でも使ってしまう理由

「私って◯◯な人だから」

この言葉を聞いてイライラしたことはありませんか?

「私は◯◯な人だ」と自分で自分を定義されたところで、「ああ、そうですか。知らんがな」と相手は思うだけでしょう。だって自分の評価は自分でするものではなく、周囲や他人がするものなのですから。

「あの人はいつも真面目で一生懸命な人だよね」とか「あの人はいつもぼーっとしているから騙されやすいよね」などなど…

それを自分で評価するのですから、こういう人たちは相当に図太い神経を持っているということになります。あるいは、周囲にどう思われるかという問題よりも、なんとかして言い訳をしてその場から逃れることのほうが重要だと考えている場合もあります。

「私って几帳面な人だから、(不潔なトイレは絶対無理)」

「私って不器用な人だから、(細かい計算をする仕事はやりたくない)」

◯◯な人アピールには、バリアを張って逃げ道を作る行為であるともいえるでしょう。

自分の性格を認めてもらいたい欲求が強い人たち

こうした言動は、自分の性格について周囲の同意を得るために積極的に働きかけようとする行為です。これを自己認証フィードバックといいます。

相手に自分の性格を知ってもらうことで、今後の付き合いを円滑に進めようという魂胆なのですが、実際は期待されるほどの効果はありません。

「私ってこういう性格だから…」と言われたら、相手はそれ以上何も言えなくなってしまいますよね。むしろ相手を困らせているだけです。

理想の自分があり、周囲にも認めてほしい

わざわざ「自分は◯◯な人」と公言するということは、「◯◯人に見られたい」という欲求もあります。

サバサバしている、恋人を束縛する、自己主張が強い、自由人、感覚派、破天荒、寂しいと死んじゃう、適当、几帳面、おおらか…

どこかで見た憧れの人のキャラ設定に自分を重ね合わせて夢を見ている状態です。

しかし実際は、本人が望んでいる「◯◯な人」という理想像は、他の人が感じていることとはズレていることがほとんどです。

人は自分自身の傾向や特徴をある程度つかんでいるものですが、それが客観的な評価と一致しているとは限りません。

「私って◯◯な人じゃないですか~」への対処法

最近は「私って◯◯な人じゃないですか~」と、自己定義を相手に確認するような言い方をする人もいます。

本人は、◯◯な人に憧れており、そのような人になりたいと強く望んでいます。勝手にやってくれという感じですが、周囲にも認めてもらいたいという傲慢な気持ちを押し付けてくるので厄介です。

「そうなんだっけ?へえ、初耳だわ」「左様でございますか」と受け流すくらいでちょうど良いでしょう。不毛なやり取りに人生の大切な時間を奪われてはいけません。