内緒の話をしてくる人の心理
- 「ここだけの話だけどなんだけどさ…」
- 「あなただから言うんだけど…」
- 「実は…」
- 「誰にも言わないでよ…」
これらの口癖には大きく分けて2つの意味があります。
1つは、自分に興味を持ってほしい、存在を認めてほしいという心理。もう1つは、純粋にあなたのことを信頼したい、仲良くなりたいという心理です。
内緒の話をするのは、自分を認めてほしい、優越感に浸りたいから
普段、「自分はあまり注目されていない、評価されていない」と感じている人が自己顕示欲を満たそうとするときに、「ここだけの話…」という言葉が出てきます。
最初に「ここだけの話…」と付け加えることで、「自分は貴重の情報を持っている特別な存在ですよ」とアピールしているのです。
そして、「こんな貴重な話を聞けるあなたも特別な存在だから、私のことを特別な存在として認めてね」という希望も込められています。相手が無知だったり、優しい人であれば、「そうなんですか?どうしてそんなことを知っているんですか?」と驚いてくれて優越感に浸ることもできます。
周囲からないがしろにされて承認欲求を満たせず苦しんでいる人が、せめて今、目の前にいるこの人にだけでも認めてもらおうという苦肉の策です。
話の内容が大したことがないのはなぜ?
特に欲求不満がない人でも「ここだけの話…」を使うことはあります。
そして、いざ聞かされた話の内容が全然たいしたことがない…この場合は、優越感よりも、あなたを信頼したい、仲良くなりたいと思っていると考えられます。
とにかく特別感を出して、あなたに話を聞いてもらいたいのです。なので、話す側は実際の価値よりも「盛って」前フリをしてしまいがち。いってしまえばきっかけ作りです。
ただし、裏がある場合もあります。
思わせぶりな話をして仲良くなろうとしてくるということは、なにか事情があって自分の味方になってほしいわけです。そこで、本当に信頼できるかどうかを、秘密の話を打ち明けてそれを守れるかどうかで、自分への忠誠心を試そうとする。そうした下心が見える場合は警戒したほうが良いでしょう。
その人と距離を取りたい場合、「自分は口が軽いんで秘密は言わないほうがいいですよ」と伝えておけば、相手も簡単には引き込めないと感じて、うかつに”ここだけの話”を持ち込んでこなくなるはずです。