会議の席の位置でわかる心理

会議や打ち合わせのとき、どこの席に座るかでその人の心理がわかります。

あなたやリーダーとの位置関係や、部屋の出入り口からの距離によって、その人は敵対心を抱いているか、同調しようとしているか、不安に感じているかなどがわかるのです。

また、この心理を利用すれば、自分の意見を通りやすくしたり、反対意見を封じたりするのに役立てることも出来ます。

正面に座る人の心理は?

正面は敵対心を抱き、議論が白熱しやすい位置関係です。

そのため、以前に口論をした相手がいるときはお互いに正面に座る傾向があります。

もし意見がぶつかるとまずい相手がいる場合、その人とは横に並ぶように座れば争いを避けやすくなります。味方がいる場合は先手を打って正面に座ってもらうと良いでしょう。

反対意見を言わせないようにするには?

会議では、1人が発言し終わって、その次に発言する人は、前の人の反対意見を述べることが多い傾向にあります。

同じ意見を持っている味方がいる場合、自分の直後に発言してもらうようにしておくといいでしょう。連続して同じ意見が続くと、場の空気もそちらに傾きやすくなります。

四角いテーブルと丸いテーブル

四角いテーブルはどうしても上座下座ができてしまうので、上下関係がはっきりします。丸いテーブルはそれがないのでみんな平等、という雰囲気を作りやすくなります。

活発な意見交換をしたい場合は、丸いテーブルのほうが適しているでしょう。また、最近ではテーブルを置かず、イスだけで打ち合わせをするスタイルも多く取り入れられています。このほうが話に意識が向きやすいからです。

進行役やリーダーが弱いグループの場合、私語は向かい合わせの席同士で起こりやすい傾向にあります。逆に、リーダーが強いグループの場合は隣同士で私語が交わされます。

出入口付近に座る人の心理

出入り口付近に座る人は、「会議で失敗したらどうしよう」と不安に思っています。会議に参加すること自体が嫌だという気持ちです。

人は嫌な気分を感じると、自然と「逃げよう」と体が反応します。そのため、部屋から1秒でも早く出られる出入口付近に位置を取ろうとするのです。

「何かあったらすぐ立ち去りたい」と思っていても、実際の仕事の会議では逃げ出すことは出来ませんよね。にも関わらず出入口付近に座るのは、本能的な反応であり少しでも不安を和らげたいという心理なのです。

1対1で話すときの座り方

大きなテーブルで席数も多い、余裕のある場所のとき。相手がどんな位置に座るかで心理がわかります。

角に座る

互いにリラックスできるので話がはずみやすい位置関係。

ストレスも少なく親しい関係であるといえます。相手はある程度あなたに心を開いている状態です。

横に並んで座る

仲間意識が生まれやすい位置関係。共同作業に適しています。

共同作業をしなければならないのに、相手がこの位置を避けようとする場合、警戒心を抱いている可能性があります。

向かい合って座る

改まった話をするときに適しています。説得するときや謝罪の場ではこの座り方です。

横を向いていては相手を説得しにくいですよね。

相手が何か大事な話をしたいと思っているとき、この位置を取ろうとします。

はす向い(斜め向い)で離れて座る

個別に仕事をする場合に適しています。

無駄話はしたくない、何かやらなければいけないことがあるとき、この位置を取ります。