流行のものが欲しくなる心理的な理由

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流行のものが欲しくなる心理

スマホならiPhone、車ならプリウス、1つの商品が爆発的にヒットしてみんなが同じものを持つようになる……

他の商品よりも性能が良いから?デザインがかっこいいから?便利で使い勝手が良いから?

そうではありません。

人間には、周囲の人間と同じ行動を取ろうとする性質があるからです。

流行はなぜ起こるのか

いつの時代も流行はあるもの。車や携帯電話に限らず、ファッションやヘアースタイル、アイドル歌手やゲームなどさまざまなものが流行っては廃れを繰り返しています。

流行したものの中には、今思えば「なぜこんなものが人気なのだろう」と振り返れば恥ずかしくなってしまうものもたくさんあります。

それでも流行が起きてしまうのは、人間にはみんなと同じ行動を取ろうとする心理が働くからです。

これを同調行動といいます。

流行ると言われるともっと流行ってしまうバンドワゴン効果

「バンドワゴン効果」というものがあります。バンドワゴンとは、パレードの先頭の楽団が乗る車のこと。

「今年は◯◯が流行りますよー」「今、若者の間で△△が大流行しています!」という情報が流れることで、さらにその流行が加速するという現象です。

流行は誰かが先頭に立って引っ張っているということですね。

ファッション雑誌で「今年の流行は茶色」という特集が組まれると、まずは流行に敏感な人たちが茶色のコートやブーツを買う。そして、ちょっとだけファッションに関心がある友だちが真似をして茶色の服を買う。最後は、それほどおしゃれに興味がない人がなんとなく店で目にした茶色の服を買う。そんな流れが起きてしまうのです。

興味関心が薄いものほど流される

中には常に流行に逆う天邪鬼な人もいるでしょう。しかし、その人は何から何まで我が道を行っているわけではないはずです。

自分がとくに関心のない分野のものになると、とりあえず周囲の評判が良いものを買うことが多くなります。

車に関心がない場合、街でよく見かける車種を買っていればなんとなく安心。大手メーカーであれば故障したとしても部品が豊富なので簡単に修理してもらえるメリットもあります。

ファッションに疎い人は、みんなユニクロや無印良品で服を揃えます。なんだかんだで丈夫ですし、デザインもそこまで悪くありません。初めは抵抗を感じていた人も、みんなが着始めるとだんだん染められいきます。

ヘアースタイルも、アイドルやモデル、人気スポーツ選手の真似をしておけば、なんとなく「今っぽい」感じになる。多くの異性が求めるのは奇抜さよりも清潔感なので、需要と供給のバランスもとれます。下手に冒険するくらいなら、みんなと同じほうが無難なのです。

ラーメンやスイーツもそう。テレビで紹介されると、行列に並んででも一度は食べてみたいと思う人は多いものです。それまでまったく興味もなかったのに、なんだか急に良さそうに思えて自分も買ってしまう…。

それらしい理由をつけても結局は同調行動

流行っているということは、みんなが認めている。つまり品質が良い。流行っているものを選んでいれば、センスが悪いと思われる心配もない。

人間は社会的な動物であり、群れをなして集落を作って行動する生き物です。極端にズレた行動をし続けていては生きていけません。

これまで日本人は他人を気にする傾向が強く同調しやすいと言われていましたが、最近の研究では案外欧米人も同調行動をしていることがわかってきています。

そういう意味でも、他人と同じ行動をとるのは生存戦略としてはある意味正しいといえます。そして、その根底には同調行動の影響があるのです。

油断していると周りに合わせてしまう

会議など話し合いのとき、ある意見に対し自分では間違っていると思っているのに、大多数の人が賛成していると自信がなくなってつい意見を合わせてしまうことがあります。

街中で行列を見ると、それが何の行列なのかもわからないうちから並んでしまう人もいます。

信じられないと思う人もいるかもしれませんがそれが現実。意識していないと、どんどん周りに流されてしまいます。