手や腕のしぐさからわかる心理
この人は自分のことをどう思っているんだろう?
初対面の相手や好きな人、商談のときの会話中はとくに不安になるものです。
そんなときは会話をしているときの相手の手や腕の動きを注意して観察してみましょう。
不安の原因は、相手が何を考えているかわからないから。相手のしぐさの意味がわかれば、その反応に合わせて話の内容を変えていくこともできるようになります。
警戒心を表す手の動き
心理学では、手を隠す行為は相手の接近を拒否する心理行動とされており、特に1対1で向かい合っているときに手を隠しているのは、自分の気持ちを悟られたくないという心理が現れていると考えます。
相手を受け入れるか、拒否するかは腕の動きに注目すると良い
両腕を広げてこちらに手のひらを向けている
両腕を広げて相手に向かって差し出しているのは、相手を受け入れている心理の状態を表しています。
特に手のひらをこちらに向けているときは、警戒していないことのサインです。
腕組みは自己防衛のポーズ
腕組みは自己防衛のポーズであり、相手を拒絶しているサイン。
腕を組むことはつまり、胴体を守っているのです。胴体は内蔵が入っている大事な部分ですから、危険から身を守ろうとするとき、無意識に腕や手がそこに出ます。
普段からよく腕組みをしている人は警戒心が強かったり、自己中心的なくせに気が弱い傾向にあります。
腕組みのポーズが場合によらずその人の気の弱さから来るのか、あなたに対してだけの特別な態度であるのかを見極めることが必要です。
会話中の手の動きが表す心理
手を隠している。テーブルの下、ポケットなど
手を隠すのは警戒心のあらわれ。
会話の始めのうちなら、まだ脈ありと考えて良いでしょう。いつまでも変わらないようであれば、あなたの話の内容が相手にかって受け入れがたいものである可能性があります。
話をガラッと変えたときに、手が動くかどうか注目してみましょう。そうすれば相手にとって何が良くて何がダメなのか判断するヒントになります。
指でテーブルをトントンと叩く
トントンとテーブルを叩くのは、いら立っているサイン。
何かしら不満を持っている証拠です。それが話の内容なのか、その人の都合(予定の時刻が迫って焦っているなど)なのかを判断して、次の行動を考えましょう。
指を広げている
リラックスしています。あなたを受け入れている証拠です。
手を隠すことは警戒心の表れであり、逆に手を広げるのはリラックスしている証拠。手の平をこちらに向けているなら、提案を受け入れてくれる可能性も高いでしょう。
こぶしを固く握っている
拳を握るのは「ノー」のサインです。相手は緊張状態にあり、話を聞きたくないと思っています。
内容を変えるなどして揺さぶりをかけ、反応が変わるか様子を見ましょう。
手で何かを触る動作が表す心理
時計やアクセサリーをしきりに触る
時計を触るのは緊張のあらわれです。時計は時刻を知るために見るものですから、触っても意味はありません。
時間がたっぷりあるにも関わらず時計を触りながら話をする人は、その動作によって緊張を隠そうとしているのです。
あごを触る
あごを触るのは防御のサイン。慎重になっています。
自分が誤った発言をしないように慎重になっている証拠です。また、相手が何か自分に不都合なことを言ってくるのではないかと構えていることも考えられます。
鼻に手をやる
鼻を触るのは疑いのサイン。あなたの話を聞いている相手が鼻に手を持っていったときは、話が本当かどうか疑っている確率が高いです。
世間話であればさほど問題ないかもしれませんが、商談などでは相手が納得してくれるように根拠を示していく必要があるでしょう。
会話中の手や腕の動きまとめ
リラックスして相手を受け入れているとき
- 腕を広げている
- 指を開いている
- 手のひらをこちらに向けている
警戒・緊張・疑いを持っているとき
- 手を隠している
- 腕を組んでいる
- あごを触る
- 耳を触る
- 時計やアクセサリーを触る
- テーブルを指でトントンと叩く