目(視線)の動きからわかる心理
「目は口ほどにものを言う」という言葉があるように、目を見ればその人の本音がわかったりします。
とくにわかりやすいのが視線の動き。その人の心理状態を探るうえで重要なサインになります。
話している最中に上下左右に視線が動いた、ある話題を振った瞬間に思わず目を逸してした、といった些細な変化に注目することが相手の心を読むための第一歩です。
目が表す心理。視線はどちらに向いている?
左上を向く
左上を向くのは、過去に見たことがある景色や体験を思い出しているときの目の動きです。
右上を向く
右上を向くのは、今まで見たことがない景色を想像しているときの目の動きです。
ウソをつこうとしているときも、この動きにります(想像 = ウソの話を作ろうとしている)。
左下を向く
左下を向くのは、聴覚に関わるイメージを想像しているときの目の動きです。
音楽や声など、音に関連する何かを考え、口に出したり身振り手振りで表現しようとする前触れ。
右下を向く
右下を向くのは、身体的なイメージを想像しているときの目の動きです。
肉体的な苦痛、あるいは快感を思い出していると考えられます。
目の動き方でわかる心理
左右にキョロキョロ動かす
不安感があって色々考えをめぐらせているとき。
前向きに楽しく明るいこと考えているのではなく、不安を伴っていることがポイント。
右か左に視線をそらす
視線を左右にそらすのは、相手を拒否している状態。何か都合が悪いことがあったり、好意を持っていない証拠。
たんに相手を嫌いな可能性もありますが、初対面で慣れていないときもこの動きになるので、徐々に変わっていくかチェックが必要です。
視線を下にそらす
視線を下にそらすのは、相手を怖がっている状態。
普段は平気な相手なのに、何か事情があって怖がっているときも視線を下にそらします。
見下ろして話す
見下ろして話すのは、自分のほうが偉いと思っているからです。
相手を支配したいという欲求が強まっている状態といえます。
上目づかい
相手に対してへりくだっているときに人は上目づかいをします。
また、受け身で、甘えたり、頼ったりしているときも。女性の上目づかいはテクニックでわざとやっていることがあるので、その気にならないように注意が必要です。
まばたきは緊張や不安の表れ
一般的に、まばたきが多くなるときは、緊張や不安が高まっていると見ることができます。
会話の途中で急に相手のまばたきが増えたら、話の内容がその人にとって緊張や不安を感じるものであることを示している証拠です。「この人はこの話題に触れられたくないのだ」と理解することができます。
何か探りを入れるときや、ウソを見抜きたいとき、交渉に使えるテクニックです。
ただ、まばたきが癖になってやたら回数が多い人がいます。また、気の弱い人も、話の内容に関わらず会話すること自体が緊張を強いられ、まばたきが多くなる傾向があります。
ですから、まばたきに限らず視線の動きで相手を心理を探るとき、普段のその人の行動のクセを事前に知っておくことが必要です。