欲求がどんどんエスカレートしていく心理の理由

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なんでも欲しがる人の心理

今、あなたにとって一番の欲しいもの、実現したいことは何でしょうか?

恋人が欲しい、給料を上げたい、ビジネスを成功させたい、受験に合格したい、有名になりたい。人によって様々でしょう。

では、半年前、1年前、3年前はどうでしたか?

人の欲求にはステージ(階層)があり、それぞれの階層に応じた欲求を感じるようにできています。一番最初は生きるために必要な本能的なもので、それが満たされると次は安全を求め、今度は仲間……次はチヤホヤされたい……とどんどん欲求がエスカレートしていきます。

欲しいものがあり、それを手に入れたいと思うのは、人として自然なことです。しかし、自分の身分や状況に相応しくない欲求を持ち固執すると、心理的に大きなストレスを抱えることになってしまいます。意識して向き合い自分自身でコントロールする必要があるのです。

1つの欲求が満たされると次の欲求が順番にやってくる

マズローの欲求5段階

心理学者アブラハム・マズロー(1908~1970年 アメリカ)は、人間の欲求を5つの階層に分けて考えました。

食欲、性欲、睡眠欲のような生命維持に必要で根源的な欲求は一番下にあります。この後に身の安全を確保したい安全欲求がくる。これらが満たされると、人間は自然と他人から賞賛を得たいという欲求の段階へ進み、最後は自己実現欲求という「周りは関係ない自分がいかに満足できるかどうか」という次元に到達します。

少なくとも現代の日本では、「生理的欲求」や「安全の欲求」を求めたりするような状況は稀です。

精神的に健康な人であれば、「愛情と所属の欲求」を求め、それが満たされれば、さらに上の「承認の欲求」に目が向くようになります。

承認欲求の罠にハマるSNS中毒者

集団に所属し仲間を得ると、次はその集団の中で価値のある存在として認められたい、賞賛を得たいという欲求が芽生えてきます。

例えば、あなたの友達の中で、やたらと目立ちたがる人がたら、それは「承認の欲求」が満たされていないから故の行動と考えられます。

他人に認められたい人は、承認欲求を得られないと欲求不満になり苦しい思いをします。この承認欲求の段階でつまずいてしまう人はかなり多いので注意が必要です。

SNSでいわゆるリア充アピールを過剰にやり始めたり、薄っぺらい持論を展開して「いいね」を集めようとしたり……。傍から見ると、「それは逆効果では……」と簡単にわかるようなことも区別がつかなくなり、暴走してしまいます。

現代人にとって一番厄介なのは承認欲求でしょう。この欲求とうまく付き合うことができれば、心が軽くなり、幸福感を得やすくなります。「誰かに認められるから幸せ」なのではなく、自分自身で判断し、幸せを感じるようになりたいものです。

山にこもって1人でストイックに創作に励む芸術家のような人は、ある意味では究極の欲求を満たしているといえます。

あなたが今抱いている欲求不満も、5つの階層のどれに当てはまるかを意識すると、次に自分が取るべき行動のヒントが見つかるでしょう。

マズローの欲求。5段階

マズローの欲求5段階

生理的欲求

食欲や睡眠欲、性欲、排泄といった本能的なもの。生命維持のための根源的な欲求。

安全欲求

身の安全を求めている段階。戦争、病気、自然災害から逃れたい、衣服や住居などを安定的に維持して暮らしたいという欲求。

愛情・所属欲求(親和欲求)

他者から愛されたい、何かに所属したいという欲求。親和欲求という呼び方もある。

承認欲求

自分が価値のある存在だと認められ、称賛・尊敬されたいという欲求。現代人にとって悩ましい欲求。

自己実現の欲求

理想の実現。承認欲求を乗り越えた人が到達できる場所。創作活動などによる自分自身の成長を追い求める。

※たとえ上の階層にいる人でも、病気になれば当然、安全欲求を感じる。完治するともとに戻る。一時的に貧乏になれば、身なりよりも食べ物や安全な住居を求めるだろうし、ある程度お金に余裕ができればオシャレをして他人に認めたくなるもの。