車に乗ると性格が豹変する人の心理
ハンドルを握ると態度が豹変する人がいます。
「チンタラ走ってんじゃねえよ!」
「ほらやっぱり。だからおばさんの運転って嫌なんだよな」
「原付きってほんとうぜーな。邪魔なんだよ」
ライトをハイビームにして車間距離を思いっきり縮めて煽ったり、一般道で猛スピードを出したり。
普段の姿から想像もつかないような汚い言葉を吐いたりします。同乗者は気まずい思いをのしているのには、そんなぎこちない空気にも気づきません。
車にさえ乗らなければとっても優しい人でもこういうことはザラです。なぜここまで変わってしまうのでしょうか??
このように人格が変わってしまうのは、車がもたらす万能感(自分はなんでもできる。自分はすごいという感覚)によるものと考えられています。同じ乗り物であっても、自転車やバイクの場合はこうはなりません。なぜ車だけなのでしょうか?
車の万能感が錯覚を起こす理由とは
車の中は完全個室、自分だけの空間です。そこでは緊張やストレスから解放され、無防備な状態でいることができます。普段は意識して礼儀正しくしていても、車内に入ると素に戻ってしまうのです。
そこに車という道具の万能感が加わります。100km/hを超えるスピードを出せる鋼鉄製の大きな物体を自分のコントロール下に収めている。
個室というリラックス空間、人力では考えられない力を持った機械を操作しているという状況。この2つが合わさって、あたかも自分がえらくなったかのように錯覚してしまい、暴言を吐いたり乱暴な運転をしてしまうのです。
車の中でいくら暴言を吐こうが相手には聞こえませんし、多少煽ったくらいでは相手もわざわざ車を停めて出てくるようなこともありません(例外はありますが…)。
バイクの場合は、自分の体がむき出しですから、天気や他の車との位置関係など周囲の状況を気にしなければいけない割合が自動車よりも大きいので、それほど万能感を感じることはない傾向にあります。
ドライブは相手の本性を知るチャンス
車の運転中は、その人の思いがけない姿があらわになります。普段は自分を抑えているような人は余計むき出しになってしまうかもしれません。
1人で乗っているときならまだしも、隣に人が乗っていても人格が豹変してしまうことがあるのですから、車がもたらす万能感がいかにすごいものかということがわかると思います。
無理な追い越しをする人はせっかちで危険性の認識が甘い人でしょう。健常者でありながら、利便性の良い身障者用の駐車スペースを平気で使う人、車の窓からゴミや吸い殻を捨てる人は、社会性の低い自分勝手な考えの持ち主です。
結婚を考えている相手とは早い段階で一度ドライブをしてみると良いでしょう。隠された本性を知るチャンスです。ドライブが原因で破局を迎えても責任は持てませんが…。
- 女性のためにドアを開けてくれるでしょうか?
- 前の車がトロトロとゆっくり走っていても、イライラしていませんか?
- 舌打ちしたり、貧乏ゆすりが始まったりしませんか?
- 歩行者や周辺の車に対して汚い言葉を吐いていませんか?
- やたらとスピードを出したり、急ブレーキ、急ハンドルなど荒い運転をしていませんか?
- 車内の音楽、あなたの好みと合っていますか?